“Locking Summit Japan”では、今回”FreeStyle Session Japan 2016″のジャッジとして来日した”Loose Caboose”に併せてインタビューを致しました。
以下、彼の肉声を訳したモノを載せた記事になります。
Locking・ダンスと共に人生を歩んできた”Loose Caboose”だからこそ言える言葉の重みを感じ取りました。
Locking Summit Japan(以下 LSJ) -
8年ぶりの来日ですが、お越し頂いて有難うございます。
これも呼んでくれてるオーガナイザーの方々のお蔭です。
“Greg Campbellock Jr.”が行っていたLocking Summit Japanと言う活動は覚えていますか?
Loose Caboose(以下 LC) -
もちろん覚えているよ。
LSJ -
まず最初に自己紹介をお願いします。
LC -
“Loose Caboose”と言います。
カリフォルニア州のOrange Countyの出身で、1971年に初めて”Don Campbell”を見てLockingを始めたんだ。彼にはとても感謝しているよ。
踊る事は僕の人生で、小さい頃に”Soul Dance”から踊り始めて、後々”Locking”を習って始めたんだ。長い事続けているけど、勿論愛してるし、自分の人生の中でもいい事で、いい方向に行っていた事だと思う。
“Don Campbell”が自分にいい経験を、良い影響を与えてくれていたと感じてるよ。
LSJ -
では、”Don Campbell”はあなたの人生の中でのヒーローなのでしょうか?
LC -
HAHAHA!!!僕のヒーローは自分の本当のお兄ちゃんだね。
彼は、本当に凄い”Soul Dancer”で僕に踊りとは何かを教えてくれたんだ。
“Campbellocking”(Locking)もしていたし、本当に凄いダンサーだったんだ。
そして、そこから”THE LOCKERS”を知って影響を受けたんだ。
LSJ -
いつ”THE LOCKERS”に初めて逢いましたか? またその人は誰だったのでしょうか?
LC -
“Fluky Luke”だね・・・確か、1975-6位の間だったかな?
ナイトクラブの中で会ったね。とっても若い時で16歳くらいのときだったかな?
ダンスコンテスト(ダンスコンペティション)を見たくてナイトクラブに行ってたんだ。
“Fluky Luke”が外に来て、「この二人の少年を中に連れて行っていいか?」とセキュリティーに尋ねたのだが、「ダメだ!ダメだ!若すぎる」と言われてしまったのだが、”Fluky Luke”が「違う、違う!彼らは踊りたいだけだ!お酒は呑まなない!」と言って中に連れて行ってくれたんだ。その時の少年の中の一人が自分だったんだ。
当時からナイトクラブは、21歳からしか入れないからね。
その時のナイトクラブは、あの”Marverick’s Flat”ではなくて・・・”エカボンス”と言うクラブだった。
“Don Campbell”や”Fluky Luke”、”Scoo B Doo”、”Tony-Gogo”も皆遊びに来ていた。
沢山のナイトクラブがあったからね。
LSJ -
貴方にとっての70年代の時に”THE LOCKERS”の一番の思い出(記憶)はなんですか?
LC -
一番の思い出は・・・とても若い時にTVで放映されていた”Soul Train”を夢中になって見ていた時だね。自分にとっての一番の時間だったね!
彼らが”Soul Train”で踊ってるのを見れたのが最高だったよ!
とっても影響を受けた!皆出ていたからね!
例えば、”Damita Jo Freeman”、”Scoo B Doo”・・・”Charles Robot”・・・”Rerun”彼は亡くなってしまったけどね。
若い時に、凄くインスピレーションをもらったよ!
LSJ -
では、”Greg Campbellock Jr.”に初めて会った時の事を教えてください。
LC -
確か・・・オレンジカウンティーのナイトクラブで彼がバーに座ってたんだ。
僕は”Cisco Kid”とパフォーマンスをしていたんだが、終わった後に驚いて・・・
「Greg Campbellock Jr.じゃないか!?」と目を疑ったんだ。
たしか、1977年のことだったかな?それが初めて出会った時だよ。
LSJ -
貴方の最初の先生を教えてください。
LC -
僕に先生はいないよ!!誰からも習っていない。自分で覚えて行ったね。
敢えて言うのなら、僕のお兄ちゃん”フレッド”だね!!本当に凄いダンサーだったんだ!!
家族も皆ダンサーで、お兄ちゃんが最初の僕にダンスを教えてくれた先生なんだ。
Donにも・・・Gregにも・・・Tonyにも・・・Flukyにも・・・Shabba-Dooにも・・・Rerunにも・・・Scoo B Dooにも・・・最初は誰にも習っていない!最初はお兄ちゃんだね!Donと同い年なんだ。
“Lockers”は・・・誰も僕に教えていないよ!後で色々覚えたんだ・・・
名前も、この動きはなんなのか?”Scoo B Doo”がなんなのか?”Skeeter Rabbit”がなんなのか・・・”Which-a-Way”がなんなのか・・・最初は何も知らなかった・・・後々知って行ったんだよ。
“Fluky Luke”や”Tony-Gogo”が助けてくれたんだ。そして教えてくれたんだ!!
その時知ってたのは、どうやって”Locking”をするかだけだったんだ。
その頃に”Fluky Luke”や”Tony-Gogo”、”Slim The Robot”と踊ってたんだ。
“The Lockers”が解散した後にね・・・皆それぞれの道に進んでいった。
LSJ -
では、貴方は”Tony-Gogo”や”Fluky Luke”、”Slim The Robot”等のOGと同じチームで
踊っていたと言う事ですね?
LC -
そうだよ!
LSJ -
そのチームの名前を覚えていますか?覚えていたら教えてください。
LC -
“GOGO in Company”(ゴーゴーインカンパニー)って言うんだ。
“Tony-Gogo”のカンパニー・クルーで、彼が作ったんだ。
“GOGO BROTHERS”とは別にね。”GOGO FAMILY”とは全く別で、”OG SKEETER”も”BUDDY GOGO”も居なかったよ。
“Greg Campbellock Jr.”が、”The Lockers”解散後に他のチームに行って、ショーをしたり
“Scoo B Doo”が”GOGO BROTHERS”じゃなかったのと同じような感覚だね。
皆”、The Lockers”が創った様々な”MOVE”を学んで行ったし、彼らのユニゾンを皆学んでいたし・・・”GOGO FAMILY”も見ていた・・・
皆一緒に”Skeeter Rabbit”や”Stop&Go”をやってたりしてたよね!!
LSJ -
色んなOGが、色々な”STEP”や歴史を作っていますが、貴方のオリジナルステップがあったら教えてください。
LC -
一つだけあるよ。
「Alpha Handshake」だ。
“LIONEL RICHIE”の「All Night Long」のミュージックビデオの中で見ることが出来るよ。
他は一切作ってないよ!!笑
この一つだけ!「Alpha Handshake」だ。
LSJ -
踊るときに何を感じて踊ってるか教えてください。
LC -
最初は、ドラマーの様に成りきって音楽を感じてるんだ。
ドンパドドパッドッドッド・・・というドラムの音を感じてるんだ。
これが一番僕にとって簡単だからね。ビートに忠実ね!!
これが僕のスタイルだ。
LSJ -
貴方のキャラクターはとてもユニークですが、どの様につくっていってるのでしょうか?
LC -
キャラクターは後からついてきたんだ。
最初は”Locking”をこの様に(シリアスな顔)をして踊る事しか知らなかった。
笑顔やキャラクターを作るのが大事と教えてくれたのは、後に”Don Campbell”や”Rerun”に出会って彼らが教えてくれたんだ。
LSJ -
日本の”Lockingシーン”についてどう感じていますか?
LC -
とてもでっかいね!
なんと言っても日本が一番最初に”ストリートダンスシーン”を創り上げた国だからね。
僕の国の人間は皆日本について話してるよ!
今は、韓国の”Poppingシーン”も凄いけど、なんと言っても”Locking”では”日本が一番”だ!
LA、僕の国でさえ認めざる得ない位日本は凄いんだ!
他の国では無い程の知りえない位の情報も持ってるし・・・欲しがるし・・・
僕は日本に”リスペクト”を送るよ。
他の国は中々情報を持ってなかったり、欲しがらないし・・・LAはシーン自体が衰退してしまっているし、これ以上は中々発展していくのも難しいだろう。
日本には”Tony-Gogo”も居るし、日本がなんと言っても”Locking”では世界中で一番だろう。
LSJ -
2010年に”Greg Campbellock Jr.”が亡くなった時の日の事を教えてくれませんか?
LC -
勿論そこにいたよ!
彼は杖をついて辛そうに歩いていたんだけど・・・彼はとっても幸せそうだったよ。
なんと言っても皆一緒だったからね!
Don Campbell、Toni Basil、Slim The Robot、Fluky Luke、Shabba-Dooも・・・皆一緒に居たんだ!
“LIFETIME ARCHIVEMENT AWARD”と言う賞が”The Lockers”に贈られ、受賞するために一度だけ一緒に集まったんだ!!
なんと言っても、”Don Campbell”と”Shabba-Doo”が仲が悪くて色々と問題があったんだが、その夜、ステージ上で握手を交わして全てを水に流して忘れようとしたんだ・・・
そして、互いを称えあって皆から拍手が起きたんだ。
“Greg”は、とても幸せそうだったよ・・・
本当に彼にとっての最高の夜だっただろう。
そして彼がトイレに行ったんだ。
僕が彼を見た最期の瞬間だった・・・
彼はもう二度とトイレから戻ってくることはなかった。
気付いたらサイレンが鳴りひびいて・・・彼は病院に運ばれて、そのまま帰らぬ人となってしまった。
LSJ -
最後に日本のLockerにメッセージをください。
LC -
各自責任を持って下さい。
OGはいつまでもここには居ません。
皆、亡くなって行ってしまっている時代になってます。
色々な子供のダンサーで凄いダンサーが沢山出てきていますよね?
次から次へと・・・OGから、次の世代へとつながっています。
日本はとても大変な責任を担っています。
若い世代には、このダンスの基礎を全て正確に確実に学んでいき、守って行って欲しいと感じています。
どのOGも伝えたいし、遺したい・・・聞いて欲しい・・・感じて欲しい・・・と思っています。
少なからずとも・・・ちょっとだけでも・・・自分の経験・記憶を残したいと思っている。
絶対これだけは忘れないでください。
なぜなら・・・
”明日僕はここに居ないかもしれない”
これを心に刻んでほしい・・・守って行ってほしい。
次の世代の為でもあるんだ。
“Loose Caboose”がこんな事を言っていたな・・・
“Tony-Gogo”がこんな事を言っていたな・・・
“Don Campbell”がこんな事を言っていたな・・・
ちょっとずつ・ちょっとだけでいい。
全部を伝えたいとは思っていない。
ちょっとずつだけでいいから、その責任を感じて欲しい。
“Locking”だけに限らず、”Popping”、”Waacking”、”B-Boying”も・・・
全てのダンスでも・・・そうだ。
必ず立ち止まって、原点に戻り基礎を見直して知識も身に付けてほしい。
ただ只管人生の中でダンスを踊りだけでなく・・・
残りの人生は、急行(Express)の様に生き急ぐ訳ではないけれど
ダンスの為に費やしていきたいと考えているよ。
今日のレッスン(WS)も最高だったよ!
Everything, Beautiful…Thank You!!!
Loose Caboose
と言った、自然と涙が流れてしまうようなインタビュー内容に、ここにも記載していない・・・
“Greg Campbellock Jr.”との思い出や、”The Lockers”のメンバーと踊れてとても良い経験を沢山してきたと言う彼の経験も色々と聞く事が出来ました。
個人的に色々思う事も沢山あったのですが・・・
それはこの記事を見て各々が感じて欲しい事です。
一つ言うなれば、目の前の景色は当たり前に何時までも在るわけでなく、時が過ぎ去れば変わっていくもの・・・
色々な人が居て過ぎ去っては出来て・・・忘れ去られていく。
何もが当たり前に存在してると思ってはいけない。
と言う事でしょうか・・・
そんな彼の滞在中のイベント・追加WS情報です。
TOPNATION presents….
FREESTYLE SESSION JAPAN 2016
★★★BREAKIN’ CREW BATTLE★★★
★JUDGES★
TUFF KID (BASEL CITY ATTACK / SWITZERLAND)
CASPER (SKILL BRAT RENEGADES / USA)
MARIO (IMPERIAL JB’S / JAPAN)
WETs-T(JAM JACK CLAN / JAPAN)
WUTA(YELLOW SUNS, KEEP IT REAL / JAPAN)
CROS1 (FREESTYLE SESSION / USA) ※予選のみ
★DJS★
KOGATAROO (TOPNATION)
LIGHT (ARMORY MASSIVE)
JUN-YA (310-KINGS)
★★★POPPIN’ SOLO BATTLE★★★
★JUDGE★
BOOGIE FRANTICK (MZK LIFESTYLE / USA)
★DJ★
RYUZY
★★★LOCKIN’ SOLO BATTLE★★★
★JUDGE★
LOOSE CABOOSE (OC STREET STYLE, THE GOGO FAMILY / USA)
★DJ★
NABE
★★★WAACKIN’ SOLO BATTLE★★★
★JUDGE★
VIKTOR MANOEL (USA)
★DJ★
sat0ru
★MASTERS OF CEREMONY★
YOHEY (PaniCrew)
CROS1 (FREESTYLE SESSION)
追加WS情報!!
[DATE]
10/24 (月)PM19:30〜PM21:00 (定員30名)
[LESSON FEE]
¥3,500 (Tax)
[ご予約ご希望の方は]
お電話:03-5388-6774
[PLACE]
Beat Box Dance Studio
1-42-2-2F YOYOGI SHIBUYA-KU TOKYO JAPAN
http://www.beatbox-jp.com/
TEL: 813-5388-6774
コメント
I thought I’d have to read a book for a diocrvesy like this!